建築学部・建築学科でおすすめのパソコンを教えます

建築学部・建築学科の学生におすすめのノートパソコンとスペックを詳しく解説

大学での学習や研究には今やパソコンが必須。
社会に出てからもパソコンが使いこなせないと苦労します。

建築学部・建築学科でもレポート作成や3Dモデリング、建築設計、
研究活動などパソコンは大活躍です。

では、建築学部・建築学科でおすすめのパソコン、特にノートパソコンと
そのスペックについて詳しく解説していきます。

 

ここがポイント！建築学部・建築学科でおすすめのパソコン

建築学部・建築学科の学生が使うパソコンは、
建築設計や建築モデルの作成に適した性能を有している必要があります。

選ぶ際のポイントとおすすめモデルについて解説します。

性能（CPU, GPU, RAM）

建築学では3Dモデリングソフト（例えば、AutoCAD、Revit、Rhino、SketchUp、3ds Max）やレンダリングソフト（Lumion、V-Ray）を使用することが多いです。

こうしたソフトウェアを動かすには高性能なCPUとGPUが必要です。

CPU: Intel Core i7/i9 または AMD Ryzen 7/9
GPU: NVIDIA RTXシリーズ（3050以上がおすすめ）
RAM: 最低16GB、できれば32GB以上

ディスプレイ

フルHD以上の解像度を持つ大画面（15インチ以上）が望ましい。
色の再現性が高いディスプレイ（AdobeRGBやsRGBカバー率が高いもの）。

ストレージ

SSD（最低512GB、可能なら1TB）を推奨。大容量のデータを扱うことが多いため、速度と容量が重要です。

ポータビリティ

建築学部では、大学のスタジオや図書館で作業することが多いため、軽量で持ち運びやすいモデルが便利です。ただし、性能を重視する場合、多少重さは妥協する必要があります。

対応ソフトの互換性

Windowsはほぼすべての建築系ソフトに対応しています。一方、Macは一部対応していないソフトがあるため、確認が必要です（例: RevitはMac非対応）。

おすすめパソコン（Windowsモデル）

Dell XPS 15 / 17

スペック: Intel Core i7/i9, NVIDIA RTX 3050以上, 16-32GB RAM, 512GB-1TB SSD
特徴: 高性能でスタイリッシュ。色彩表現が優れた4Kディスプレイモデルも選べる。

HP ZBook Studio G9

スペック: Intel Core i7/i9, NVIDIA RTX Aシリーズ（プロ向けGPU）, 16-32GB RAM, 1TB SSD
特徴: 建築学生やプロ向けの高性能ワークステーション。

MSI Creator Z16

スペック: Intel Core i7/i9, NVIDIA RTX 3060以上, 32GB RAM, 1TB SSD
特徴: クリエイター向けでデザイン性とパフォーマンスが両立。

Lenovo ThinkPad P1

スペック: Intel Core i7/i9, NVIDIA RTX Aシリーズ, 32GB RAM, 1TB SSD
特徴: 軽量ながら堅牢性が高く、建築デザイン向け。

ドスパラ GALLERIAシリーズ

日本のBTOパソコンメーカー、ドスパラが提供するゲーミングPCブランドです。最新のCPUやGPUを搭載し、カスタマイズ性が高く、ユーザーのニーズに合わせて構成を選択できます。高性能なグラフィック処理が求められる建築設計や3Dモデリングにも適しています。

Dell Gシリーズ

DellのGシリーズは、ゲーミング用途を主眼に置いた高性能ノートパソコンです。最新のプロセッサーとグラフィックスカードを搭載し、3Dモデリングやレンダリングなどの負荷の高い作業にも対応できます。価格帯は比較的手頃で、コストパフォーマンスに優れています。

MSI GF65

MSIのGF65 Thinシリーズは、薄型軽量ながらゲーミング性能を備えたモデルです。最新のGeForce RTX 4050を搭載し、3Dグラフィックス処理にも適しています。価格も15万円台からと手頃で、持ち運びやすさも魅力です。

Lenovo Legion 5 Pro

LenovoのLegion 5 Proは、ゲーミング向けに設計された高性能ノートパソコンで、建築学の要求にも応えられるスペックを持っています。高リフレッシュレートのディスプレイと強力なハードウェアを備え、快適な作業環境を提供します。

MacBook Pro

AppleのMacBook Proは、Mシリーズチップを搭載し、高い処理能力とバッテリー寿命を誇ります。特にクリエイティブな作業に適しており、Retinaディスプレイの色再現性も優れています。ただし、一部の建築系ソフトウェアがmacOSに対応していない場合があるため、必要なソフトの対応状況を確認することが重要です。

HP ZBook

HPのZBookシリーズは、プロフェッショナル向けのモバイルワークステーションで、高度なグラフィックス処理や計算能力を必要とする作業に適しています。堅牢な設計と拡張性の高さも特徴で、長期的な使用にも耐えられるモデルです。

MSI Creator Z16

MSIのCreator Z16は、クリエイター向けに設計された高性能ノートパソコンで、建築デザインや3Dモデリングに必要なスペックを備えています。高品質なディスプレイと洗練されたデザインが特徴で、作業効率を向上させます。

予算別おすすめ

15万円以下: Dell GシリーズやMSI GF65（最低限の性能でコスパ重視）

15-30万円: ドスパラ GALLERIA, Dell XPS 15, Lenovo Legion 5 Pro

30万円以上: MacBook Pro, HP ZBook, MSI Creator Z16

いずれも建築学の学習やプロジェクトに必要な性能を備えたモデルです。

使用するソフトウェアの動作要件や予算、
持ち運びの頻度などを考慮して自分に最適なモデルを選ぶことをおすすめします。

次項ではおすすめモデルについてさらに詳しく解説します。

 

建築学部・建築学科でおすすめのパソコン各モデルの詳細

建築学部・建築学科でおすすめのパソコン各モデルについての詳細な特徴や、適した用途を説明します。

ドスパラ GALLERIAシリーズ

ドスパラの「GALLERIA（ガレリア）」シリーズは、
日本のBTOパソコンメーカーであるドスパラが提供する
高性能ゲーミングPC、ゲーミングノートパソコンのブランドです。

最新のCPUやGPUを搭載し、ゲームだけでなく、
建築学部・建築学科で必要とされる3Dモデリングやレンダリングなどの高負荷な作業にも適しています。

おすすめポイント

• 建築学で必要とされる高い処理能力とグラフィック性能を備えている
• 国内工場で生産されるゲーミングパソコン

GALLERIAシリーズの主なモデルをいくつかご紹介します。

GALLERIA RL7C-R46-5N

15.6インチのフルHD（1920×1080）ディスプレイを搭載し、リフレッシュレートは165Hzで滑らかな表示が可能です。

CPUはIntel Core i7-13620H、GPUはNVIDIA GeForce RTX 4060 8GB Laptop GPUを搭載し、メモリは16GB、ストレージは500GB NVMe Gen4 SSDを備えています。

重量は約2.1kgで、建築設計ソフトや3Dモデリングソフトの快適な動作が期待できます。

下位モデルは12万円台～ですが、こちらのモデルは20万円程度です。

GALLERIA ZL9C-R47-6

GALLERIAシリーズの1モデルで、CPUにIntel Core i9-14900HX、GPUにNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載しています。

メモリは32GB、ストレージは1TB SSDを備え、ディスプレイは高リフレッシュレートのものを採用しています。

重量は2.3kg、スペックが高めのため、要求のやや厳しめな建築レンダリングやシミュレーションにも対応可能です。

Dell XPS 15 / XPS 17

特徴・性能

CPU: Intel Core i7/i9（13th世代）搭載。

GPU: NVIDIA GeForce RTX 3050/4060（XPS 15）またはRTX 4060（XPS 17）。

ディスプレイ:
15.6インチ / 17インチ 4K UHD+ タッチディスプレイ（オプションで非タッチも選択可能）。
Adobe RGB 100%カバーで色精度が高い。

デザイン:
アルミとカーボンファイバー素材の薄型デザイン。

重量：約1.8kg（XPS 15）/ 2.2kg（XPS 17）。

拡張性:
Thunderbolt 4×2、USB-Cなどポートが充実。

おすすめポイント

• 高解像度ディスプレイは建築パースの確認や設計図作成に最適。
• 持ち運びが可能な重量でありながら、デスクトップ並みの性能を提供。

HP ZBook Studio G9

特徴・性能

CPU: Intel Core i7/i9（13th世代）、選択可能なワークステーション用Intel Xeon。

GPU: NVIDIA RTX A2000またはA3000（プロ向けGPU）。

ディスプレイ:
16インチ DreamColorディスプレイ（HDR対応、Adobe RGB 100%）。
カラーキャリブレーション済みで精密な色再現が可能。

耐久性:
軍用規格（MIL-STD 810H）準拠で耐衝撃性や耐湿性に優れる。

拡張性:
多数のポート（Thunderbolt 4、USB-A、HDMIなど）を装備。

その他:
ISV認定（Autodesk、SolidWorksなどの主要建築系ソフトに最適化）。

おすすめポイント

• 高負荷なレンダリングやCAD操作に強い、プロ仕様の安定性。
• 建築設計の専門性に特化した性能で、長期間の使用を想定した設計。

MSI Creator Z16

特徴・性能

CPU: Intel Core i7/i9 Hシリーズ（13th世代）。

GPU: NVIDIA GeForce RTX 4060以上。

ディスプレイ:
16インチ QHD+（2560×1600）タッチディスプレイ。
16:10アスペクト比で作業スペースが広い。
True Pixelテクノロジー対応、DCI-P3 100%の高色域。

デザイン:
薄型軽量（約2.2kg）、高級感のあるアルミニウムボディ。

冷却機能:
Cooler Boost Technologyにより、高負荷時でも安定した動作を提供。

おすすめポイント

• デザインと性能のバランスが良く、特にレンダリング作業に強い。
• ディスプレイの高い色再現性と16:10の画面比率は建築作業に適している。

Lenovo ThinkPad P1

特徴・性能

CPU: Intel Core i7/i9またはIntel Xeonプロセッサ。

GPU: NVIDIA RTX A2000/A3000（プロ仕様）またはGeForce RTX 4060/4070。

ディスプレイ:
16インチ 4K UHD（3840×2160）、Adobe RGB対応。
カラーキャリブレーション機能付き。

耐久性:
軍用規格（MIL-STD 810H）準拠で、耐衝撃性・耐久性に優れる。

拡張性:
さまざまなポート（Thunderbolt 4、USB-C、HDMI、SDカードスロットなど）。

キーボード:
快適なキーボードで、長時間の作業に適した設計。

おすすめポイント

• プロフェッショナルな作業環境に適した安定性。
• 頑丈なデザインとハイスペックな性能で長期間の使用にも耐える。

MacBook Pro (16インチ, Apple M1/M2 Max)

特徴・性能

CPU/GPU: Apple M1 Max または M2 Max（統合型）。
高性能で省電力、3Dレンダリングやモデリングでも高効率。

ディスプレイ:
16インチ Liquid Retina XDRディスプレイ。
高コントラスト比、P3広色域対応、非常に正確な色再現。

バッテリー:
最大21時間の長時間駆動。

デザイン:
スリムで洗練されたデザイン、重量約2.2kg。

ソフトウェア互換性:
macOS対応の建築ソフトウェア（SketchUp、Vectorworks、Blenderなど）で強みを発揮。ただしRevitなどのWindows専用ソフトは仮想環境で使用。

おすすめポイント

• デザイン性と色再現性が優れ、建築プレゼンテーションや画像編集に最適。
• 軽量でバッテリー持ちが良く、モバイル用途に強い。

まとめ

Dell XPS 15/17

高解像度ディスプレイと高性能GPUを搭載した軽量ノートPC。 持ち運びが可能で、デスクトップ並みの性能が必要な場合に最適。

HP ZBook Studio G9

プロ仕様の耐久性と安定性を備えたワークステーション。 高負荷作業やCADソフトを頻繁に使う場合におすすめ。

MSI Creator Z16

デザインと性能が両立したモデル、16:10画面比率が作業効率を向上。 レンダリング作業が多く、ディスプレイの色精度を重視するユーザーに適している。

Lenovo ThinkPad P1

頑丈なデザインと高性能なスペックを持つ、カスタマイズ性の高いモデル。 プロフェッショナル用途に適した安定性を求める場合に最適。

MacBook Pro (16インチ)

高性能なApple M1/M2 Maxを搭載し、非常に正確なディスプレイを備えた軽量モデル。 プレゼンテーションやデザイン作業を中心にする場合に適している。Revitなどを使う場合は仮想環境が必要。

使用するソフトや用途に応じて選ぶことで建築学部・建築学科での学習や作業を効率的に進められるはずです。

予算が限られる場合はより安価なDELL GシリーズやMSI GF65などを選択肢に入れると良いかもしれません。

 

建築学部・建築学科でおすすめのパソコンのスペックとその理由

建築学部・建築学科で使用するパソコンは、建築設計や3Dモデリング、
レンダリングなど負荷の高い作業を効率的にこなす必要があるため、高性能なスペックが求められます。

おすすめのスペックをその理由も含めて解説します。

CPU（プロセッサー）

推奨: Intel Core i7/i9 または AMD Ryzen 7/9
理由:
建築学では、AutoCADやRevit、Rhino、3ds Maxなど、CPUパワーを重視するソフトウェアを多用します。特に、複数のアプリケーションを同時に使用する場合や、大規模な建築モデルを扱う場合に高い処理能力が必要です。

GPU（グラフィックスカード）

推奨: NVIDIA GeForce RTX 3050以上、もしくはNVIDIA RTX Aシリーズ（プロ向けGPU）
理由:
3Dモデリングやレンダリング作業（例: Lumion、V-Ray、Blender）にはGPUの性能が大きく影響します。特に、リアルタイムレンダリングや高解像度のレンダリングを行う場合、RTXシリーズのような高性能GPUが必須です。

RAM（メモリ）

推奨: 16GB以上（理想は32GB）
理由:
3Dモデルやレンダリングプロジェクトは大量のメモリを使用します。16GBは最低限ですが、32GB以上あれば、大規模なプロジェクトでもスムーズに作業できます。

ストレージ

推奨: SSD 512GB以上（1TB推奨） + 外付けストレージオプション
理由:
建築プロジェクトのデータは非常に大容量です。SSDはデータの読み書き速度が速く、作業効率が向上します。1TBが理想的ですが、予算に応じて外付けストレージで補完する方法もあります。

ディスプレイ

推奨: 15インチ以上、解像度はフルHD（1920×1080）以上、色再現性（sRGB 100%以上、AdobeRGB対応だとなお良し）
理由:
建築図面や3Dモデルの作成には広く見やすい画面が必要です。また、色の再現性が高いディスプレイは、プレゼンテーションやレンダリング結果の確認において重要です。

OS（オペレーティングシステム）

推奨: Windows 10/11（Pro版が望ましい）
理由:
建築業界で広く使用されるRevitなどのソフトウェアはWindows専用のものも多く、互換性が高いOSが必要です。Macを使用する場合、仮想マシンやBootCampでWindowsをインストールすることになりますが、やや複雑です。

ポート

推奨: USB-C/Thunderbolt 4、HDMI、SDカードリーダー
理由:
モニターやプロジェクターへの接続、外付けストレージや周辺機器の利用が多い建築学では、これらのポートが役立ちます。

バッテリー

推奨: 最低6時間以上（可能なら8時間以上）
理由:
大学やスタジオで長時間作業することがあるため、バッテリー持続時間は重要です。ただし、性能重視のモデルはバッテリー駆動時間が短くなる傾向があるため、電源を確保できる環境があるかも考慮してください。

以上のスペックが必要な理由

建築設計ソフトの要求性能が高い

AutoCADやRevitなどの設計ソフトはCPU、GPU、RAMに高い性能を要求します。

3Dモデリングとレンダリング

Rhino、SketchUp、3ds Max、Blenderなどでは、高速なグラフィック処理と大量のメモリが必要です。

長期間使用するから

建築学部では、4～5年間使用することが想定されます。そのため、数年後でもパフォーマンスが衰えない高スペックPCが必要です。

ポータビリティと作業環境の柔軟性

スタジオ、授業、家など、場所を問わず使用できる性能とサイズが重要です。

まとめ

• 高性能なCPUとGPU、十分なRAMとストレージ、視認性の高いディスプレイが必要。
• 長期間使用するために耐久性のあるモデルを選ぶ。
• Windowsが基本的におすすめですが、Macを選ぶ場合はソフトウェア互換性を確認する。